自分の市場価値がわかると評判のミイダス。
しかし、「しつこい」「悪質」といった悪い評判・口コミも目にします。
そこで本記事では、一体ミイダスとはどのようなサービスなのか、悪い評判はどのような事情から集まるのかをまとめました。
ミイダスがご自身にあったサービスなのか知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
ミイダスはどんなサービス?運営会社は?
運営会社 | ミイダス株式会社 |
本社所在地 | 東京都港区南青山1-15-5 パーソル南青山ビル6F |
導入企業 | 424,950社(2022年12月時点) |
登録者数 | 111万人以上(2023年5月時点) |
公式ホームページ | https://miidas.jp/ |
ミイダスは、ユーザーの市場価値を測定できる転職アプリです。
20問以上の質問に答えることで、あなたの推定年収を教えてくれます。
年収や経歴に基づき、企業から「面接確約オファー」を受け取ることも可能です。
また、ミイダスはパーソルグループのため、豊富な企業データとも連携しています。
これにより、ユーザーは自分に合った企業を見つけやすくなっています。
このような背景から、導入企業も登録者も年々増えており、「人事システムサービス部門優勝」をはじめ、人事に関連する様々な賞を受賞しているサービスです。
一方、「しつこい」「悪質」といった声も耳にします。なぜ、そのような評判が出ているのか、理由をみていきましょう。
[企業向け]ミイダスは悪質でしつこい?不満が多い理由とは
企業側からは、「ミイダスはスカウトメールの反応がない」「営業電話がしつこい」といったネガティブな口コミがあります。
中には「詐欺ではないか」という過激な評判も見られます。
自動更新については、他にも口コミが存在しました。
ミイダスは、定額制で自動更新のサービスです。
解約する場合は30日前に連絡する必要があります。
また、基本的に企業から求職者に対してスカウトを送る「逆オファー」の求人モデルなので、スカウトメールを送ってもなかなか返信がこないという口コミも多くいです。
これは、求職者としては「興味本位で自分の市場価値をみてみただけ」で転職のモチベーションがそこまで高くないという可能性が考えられます。
さらに、営業電話がしつこいという評判も少なくありません。
導入する気がないと伝えても何度も電話が来る、担当者がコロコロと変わってコミュニケーションが取れないという口コミも。
もちろん、こうしたネガティブな意見が全てではなく、しっかり成果を上げている企業もあります。
[企業向け]ミイダスの評判まとめ|良い口コミはある?
悪質・しつこいという口コミが目立つミイダスですが、それ以外にもさまざまな評判があります。
具体的には以下のとおりです。
- 思ったような人材が採用できなかった
- 採用工数が想定以上に発生する場合がある
- 診断機能が豊富で自社にあった人材をピンポイントで見つけられた
- 在籍する社員の資質や特徴を把握して組織作りに活かせた
- 定額制のため採用コストを圧縮できた
それぞれ詳細を解説します。
思ったような人材が採用できなかった
ミイダスに対する評判として、営業が悪質というだけでなく、期待していたような人材を採用できなかったという声があります。
その主な原因としては、企業側が検索条件を正しく設定していないことが挙げられます。
ミイダスでは、自社の条件に適合する候補者だけにスカウトを送る機能があります。
ですが、これが適切に設定されていないと、求める人材と関連性の低いオファーが届くことになってしまうのです。
また、コンピテンシー診断のみを見てしてオファーを送ると、「自分には合わないな」と求職者に思われてしまう可能性もあります。
そのため、メッセージのタイトルや内容を工夫することが重要です。
このように、ミイダスを利用する際は検索条件の設定やスカウトメールの内容に工夫が必要です。
採用工数が想定以上に発生する場合がある
想定以上に稼働コストを取られるという悪い評判もあります。
ミイダスはダイレクトアプローチによって採用することが前提のサービスです。
つまり、求職者に興味を持ってもらうためには、メッセージの文面やタイトル、チャット機能などを上手に活用する必要があります。
また、採用活動を進めていく過程で、検索条件をチューニングする必要が出てくる場合もあるでしょう。
スカウトメールの内容を変更する作業も発生すると思います。
その結果、思った以上に採用に関する工数がかかると感じることがあるのです。
診断機能が豊富で自社にあった人材をピンポイントで見つけられた
ミイダスには良い評判もあります。
特に目立つのが、診断機能が豊富で使いやすいという意見です。
ミイダスでは、市場価値診断やバイアス診断ゲームといった、複数の適正診断を無料で提供しています。
これらの診断は有料診断と比較してもクオリティが高く、それぞれのデータを活用することで求職者のタイプを事前に把握できます。
また、コンピテンシー診断では、マネジメント資質やパーソナリティの特徴、職務適性などを分析可能です。
面接官の主観によるブレやミスマッチを防ぐことができます。
さらに、自動スカウト送信機能もあるため、自社の条件にマッチした求職者に対して積極的にアプローチすることもできます。
こうした機能は他のサービスにはあまりみられないため、ミイダスを利用してよかったという評判につながっているのでしょう。
ミイダスを活用することで、生産性の向上や人事業務の負担軽減を実現し、最適な人材を見つけられたという口コミもあります。
在籍する社員の資質や特徴を把握して組織作りに活かせた
ミイダスが提供する「活躍要因診断」は、マネジメント資質やパーソナリティ、上下関係適性、ストレス要因などを数値化してくれます。
また、「組織サーベイ」機能は、社員のモチベーションやコンディションをグラフで視覚化可能です。
さらに「コンピテンシー診断」では、上司・部下のタイプが分かるため、相性の良い組み合わせにすることで離職防止にも役立ちます。
こうした機能を活用することで、「採用後の組織作りにも活躍してくれた」という口コミがあるのです。
もちろん、ミイダスに頼り切ってしまうことはリスクですが、業務の効率化や生産性の向上に役立つのは確かでしょう。
定額制のため採用コストを圧縮できた
ミイダスの採用ツールは、成果報酬型ではなく定額制です。
そのため採用すればするほど費用対効果が高まります。
それがミイダスの良いところだと、評価する企業も少なくありません。
ミイダスでは、自社に適した人材へのスカウト自動送信、詳細な検索システム、自動返信機能、やり取りや日程調整のシステム対応などが可能です。
これらをうまく活用することで、都度求人募集をかける手間や応募書類の読み込みにかかる時間とコストを削減できます。
また、詳細な検索条件の設定により求職者へ自動でオファーが送信され、ユーザー検索から面接設定まで効率的に行うことも可能です。
こうした機能や料金制度は、特に大量採用を行う企業にとって大きなメリットでしょう。
しかも、採用後のサポート機能も充実しているため、もし採用できなかった場合でも無駄にならないサービスです。
こうしたことから、採用やマネジメントコストを抑えたい企業からの評判が高まっています。
[求職者向け]ミイダスのサービス概要と評判まとめ
ミイダスは、登録型のスカウトサービスです。
キャリアアドバイザーによる転職サポートが受けられないため、キャリア相談や履歴書の添削、面接対策などのサービスはありません。
また、ミイダスでは自ら求人を探して応募することもできません。
登録だけすればオファーが届くため、まだ転職には積極的ではなく、とりあえず登録だけして情報を集めたいという方に向いています。
そしてミイダスの一番の魅力は、市場価値や適正な職業を知れることです。
用意されている診断を行うことで、想定されるオファー年収や自分にあった業界・業種の例がわかります。
また、それをみた企業からスカウトオファーも届くため、自分の新たな一面を知ることができたと評判です。
しかも、スカウトオファーは面接確約となっている点も、多くの利用者に評判が良いです。
ミイダスは独特なサービスになっているため、万人受けするというわけではありません。
それでも、機能を正しく理解して利用することで、転職活動をスムーズに進めることができるでしょう。
ミイダスは求職者から好印象?利用者の口コミを紹介
それでは、ミイダスに関する具体的な口コミを見ながら、求職者からどのように評価されているのかをご紹介します。
特に注目をしたいのは、以下のような口コミです。
- 思ったようなオファーが届かない
- 転職のサポート機能がない
- 市場価値分析が当てにならない
- 自分の市場価値や適正年収の分析が面白い
- スムーズに転職できた
それぞれ、ご紹介します。
思ったようなオファーが届かない
ミイダスの口コミでまず見られるのが、「オファーの質が低い」という評判です。
ミイダスは自分の経験やスキルにマッチする企業からのオファーを待つサービスですが、その中には希望条件に合致しない内容が届く場合も少なくありません。
また、経験やスキルを活かせる内容であっても、他の条件が合わないケースも見られます。
同じ企業から多数のオファーが届く場合もあり、興味がない企業からの繰り返しの通知によりストレスを感じる場合も。
このように、ミイダスのオファーには質の悪い求人が紛れています。
そのため、オファーの中身を吟味し、自分のキャリアプランに合った転職先を見極めることが大切です。
ミイダスを利用する際は、提供されるオファーの質を見極め、自分にとって本当に有益なものかどうかを慎重に判断することが大切です。
転職のサポート機能がない
ミイダスには転職エージェントとしての機能がありません。
そのため、転職活動の全てを自分一人で行う必要があることに不満の声があがることもあります。
このサービスでは、面接確約オファーまでは待っているだけで転職活動が可能です。
ですが、カウンセリングや面接の日程調整、条件交渉などの転職サポートを受けることはできません。
また、キャリア相談や履歴書の添削、面接対策などのサービスもありません。
そのため、転職の軸をしっかり持ち、働き方や年収などの交渉も自分自身で行わなければならないのです。
逆に、未経験の業界・業種に不安を感じていたり、診断サービスの自己分析だけでは決断しきれない場合には、ミイダスに満足できない場合があります。
このように、ミイダスを利用する際にはサポート面の不足を理解し、自分自身で積極的に転職活動を進める必要があることを理解しておくことが重要です。
市場価値分析が当てにならない
ミイダスのウリの一つである市価値分析も賛否両論です。
ミイダスでは、職歴やスキルなどの入力に基づいて適正年収や市場価値を算出してくれます。
しかし、入力するたびに提示される想定オファー年収が前後する点が、利用者からの不信感を招いています。
例えば、「お住いの都道府県」を東京か埼玉かだけで、年収に100万から200万円近い差が出るケースがあります。
計算ロジックが公開されていないため、一つの質問に対する回答を変えるだけで結果が大きく変わることもあり、信用できないと感じる人もいるようです。
また、市場価値診断で示される「類似ユーザーオファー年収実績(平均)」が現在の年収とかけ離れているという意見もあります。
このような状況から、ミイダスの想定オファー年収は実際の転職市場での評価と必ずしも一致しない場合があります。
ミイダスを利用する際は、想定年収を一つの指標として考え、自分自身の市場価値を多角的に把握することが必要です。
自分の市場価値や適正年収の分析が面白い
市場価値分析は当てにならないという声がある反面、「自己分析が面白い」という口コミも少なくありません。
ミイダスでは、7万人の転職データを基にユーザーの転職市場での価値を算出します。
初回の市場価値測定は、ユーザー登録なしでも利用できるため、気軽に自分の価値を知ることが可能です。
また、自分の市場価値に自信がない方や、転職に不安を感じている方からも、ミイダスの提供するコンピテンシー診断は評価を得ています。
性格やビジネススキルを考慮して適職や適性年収を教えてくれるので、客観的な自己分析がしっかりできて面接などの準備にも役立つと評判です。
このように、ミイダスは利用者にとって、自分の可能性を再発見し、キャリア形成において新たな視点を提供する有益なツールといえます。
自分の市場価値を知り、自信を持って転職活動に臨むことができます。
スムーズに転職できた
「スムーズに転職できた」というのも、ミイダスに見られる評判の一つです。
まず、ミイダスは一般的な転職サイトとは異なり、ダイレクト・リクルーティング型の転職サービスです。
オファーメールは面接が100%確約されています。
企業が職歴などを見てオファーを送る仕組みで、書類選考を通過した方のみにオファーが届くからです。
こうしたシステムにより、スムーズに転職活動を進められます。
さらにスカウトオファーは、ユーザーの職歴やスキルに基づき、相性の良い業種や業界から届きます。
中には未経験の業界から届く場合もあり、今までは気づいていなかった自分にあった会社が見つかる場合もあるんです。
このように、ミイダスは転職活動をスムーズに進めるための様々な機能を備えていることが、スムーズに転職できたという評判に繋がっています。
まとめ
ミイダスは、うまく利用すれば自分を知ることができ、そして素早く転職できるツールになります。
企業からしても、自社にあった人材を多角的に見つけられ、そして採用するチャンスを広げられます。
ですが、付き合い方を間違えると時間とコスト、そしてメンタルをただ浪費するだけにもなりかねないでしょう。
そのため、ミイダスを使って何を得たいのかを明確にし、そしてうまく適応して利用することが大切です。