株式会社SHIFTは、ソフトウェアの品質保証とテスト事業で知られる企業です。東証プライムに上場しており、積極的なM&Aでも注目を集めています。
ですが、その一方で急成長しすぎていることや、離職率が高いとされていることから、「やばい」「やめた方がいい」といった悪評も聞かれます。
では、実際のところはどうなのでしょうか。この記事では、働く人の評判をまとめながら、株式会社SHIFTはどのような会社なのかを解説していきます。ぜひ、ご覧ください。
株式会社SHIFTとはどんな会社?事業内容は?
会社名 | 株式会社SHIFT |
代表取締役社長 | 丹下 大 |
本社所在地 | 東京都港区麻布台1-3-1 麻布台ヒルズ 森JPタワー |
事業内容 | ソフトウェアの品質保証、テスト事業 |
公式ホームページ | https://www.shiftinc.jp/ |
株式会社SHIFTは、東京都港区に本社を構える企業です。丹下大氏によって2005年に設立され、当初はコンサルティング業を行っていました。
その後、ソフトウェアテストに関わるきっかけを得て事業の方向性を変え、現在ではソフトウェアの品質保証とテストに特化したサービスを提供しています。
そのサービス内容は幅広く、テスト計画、設計、実行から、非機能テスト、セキュリティ診断、パフォーマンス改善支援まで多岐にわたります。
またデジタルビジネス支援やゲームコンサルティングサービスなども手掛けています。プロジェクト運営支援やトラブル対応、開発・テストプロセスの標準化、テスト自動化支援などが含まれます。
M&Aも積極的に行っており、2019年上半期には東証上場企業の中で最多のM&Aを実施しました。
具体的な製品としては、Webベースのテスト管理システム「CAT」や、オープンソースのテスト管理システム「Chibineko」、テスト実行スキルを評価するためのWeb検定システム「CAT検定」などがあります。教育サービスとしては、ソフトウェアテストに関するセミナーや講座を提供する「ヒンシツ大学」が挙げられます。
SHIFTは、ソフトウェアの品質保証とテスト分野において、幅広いサービスと製品を提供することで、業界内での地位を築いています。
株式会社SHIFTの評判は悪評が多い?「やめとけ」と言われる理由とは?
株式会社SHIFTは、ソフトウェアの品質保証・テスト事業で知られています。しかし、ネット上では「やばい」「やめとけ」といった声も散見されます。これらの意見は、どこから生まれているのでしょうか?
まず挙げられるのが、大量採用による組織内の混乱です。
近年の株式会社SHIFTは、M&Aに対して非常に積極的です。ですが、急速な拡大は従業員同士のコミュニケーションの欠如や、教育体制の不備を生んでいる可能性があります。
また、株式会社SHIFTは急激な成長を遂げている会社でもあります。そうした成長の影には、「やばい働き方をさせられているのではないか」という懸念があります。
ですが、働く人の口コミ・評判をみていると、休暇はしっかりととれ、残業も一般的な水準で収まっていることがわかります。
そのため、株式会社SHIFTに悪評が多いのは、他社にはない成長を遂げていることへの不信から生まれているものと考えられます。
株式会社SHIFTの悪い評判とは?不満があるのはどんなとこ?
急成長を遂げていることで良くも悪くも注目が集まっている株式会社SHIFTですが、もちろん、中には本当にネガティブな意見を持っている社員もいます。
ここでは、株式会社SHIFTで働く人から聞かれる悪い評判・口コミとその理由を紹介します。
実態はどうなのか、ぜひ参考にしてください。
労働環境に関する悪評と環境
株式会社SHIFTでは、基本的に別の会社に出向して業務が進められます。そのため、プロジェクトや出向先によっては、厳しい労働条件に直面しているケースも少なくありません。
例えば、勤務時間が長くなりがちで休暇が取りにくい状況が、勤務先によっては発生しています。リモートワークの導入により通勤時間が減少した反面、仕事に使える時間が増えたとしても、それが労働時間の増加につながっている場合もあるようです。
また、有給休暇の取得は法定の最低日数にとどまることが多く、勤務地によっては残業が避けられない状況も生じています。特に、年収400万円以上の社員は45時間のみなし残業が設定されており、それ以上の時間が必要な場合も、残業時間の記録をつけていない人が多いとの声があります。
管理職ではない社員でも、顧客との調整がつかなければ休暇が取れないことがあり、勤務時間の調整が困難な場合もあるようです。
これらの事例から、株式会社SHIFTでは出向先やプロジェクトによって労働環境が大きく変わり、一部の社員は厳しい労働条件に置かれている場合があるようです。
体育会系のノリと人見知りの極端な社内
株式会社SHIFTの社内の雰囲気は、大学のサークルのような活気があると言われています。役員が率先してイベントを盛り上げる姿勢も見られます。
ですが、それについていけない社員もいます。一部の従業員からは、このノリが合わず、居心地の悪さを感じている声も聞かれます。
逆に、部署によっては人見知りの社員が多いという状況もあります。特にエンジニアの部署にそうした人材が少なくないという口コミがみられます。
SHIFTはイベントを通じて結束力を高めようとしていますが、それが全員にとって心地よいわけではないことを理解する必要があります。社内文化が合うかどうかは、個々人の価値観や性格によって左右されるため、一概に良い悪いを判断することは難しいです。
賞与はほぼ見込めない
株式会社SHIFTは、業界内では給与が高いという評判があります。ですが一方で、賞与の支給があまり見込めないようです。公式には賞与制度が存在しているようですが、過去数年にわたって賞与を受け取ったという報告はほとんどありません。
昇給はチャンスがありますが、賞与に関しては期待を持たない方が良いでしょう。特に、会社の利益や業績に基づく賞与の支給基準が明確にされていないため、社員にとっては不透明な部分が多く存在します。
また、給与はアサイン先の単価に因るところも少なくないため、運が悪いとなかなか給与が上がらないという可能性もあります。転職を考える場合は、そうした状況を踏まえて検討する必要があります。
社外で通用するスキルが身につきにくい
株式会社SHIFTには、社外で通用するスキルを身につけるのが難しいという評判もあります。特に、運用保守フェーズのプロジェクトにアサインされると、新しい技術やスキルを習得するチャンスが限られてしまいます。
また、ベースとなる事業がテストや品質保証になるため、同業他社があまり多くありません。それ自体は企業の優位性として言えるのですが、そこで得たスキルを他社で活かすとなると、活躍の場は限られてしまいます。
また、社内での研修はあまり実践的でないとの声もあり、必要な知識や技術は自分で学ぶ必要があるようです。
株式会社SHIFTで働く際には、自ら積極的に学習機会を求め、自己研鑽に励むことが重要です。社外で広く通用するスキルを獲得するためには、業務とは別に個人的な努力が不可欠であると言えるでしょう。
株式会社SHIFTの良い評判まとめ
ここまでは株式会社SHIFTのネガティブな評判を中心に紹介してきましたが、もちろん、悪評ばかりではなく良い評判も存在しています。
そこでここからは、株式会社SHIFTに関するポジティブな口コミも紹介します。実際に働く人の意見は決して悪くありません。むしろ、満足している声も聞かれます。
転職を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
株式会社SHIFTで実力を評価される昇給制度
まず挙げられるのが、社員の努力と成果がしっかりと評価されて、昇給に直結するシステムです。社内には様々な種類の検定試験が用意されており、これらに合格することで昇進や昇給が期待できます。
社内の検定に合格するとより単価の高い案件にアサインされるチャンスが増え、それが収入アップにつながります。これにより、実力と成果を正当に評価されたいと考える社員には、大きなモチベーションとなっているのです。
さらに、在宅勤務の手当や交通費の支給など、社員が働きやすい環境を整えるための制度も充実しています。
社内での競争はあるかもしれませんが、若い社員でも実力を発揮すればしっかりと評価され、キャリアアップが期待できるのが株式会社SHIFTの魅力となっているようです。
自分の努力が直接収入に反映されるこのシステムは、成長意欲のある社員にとっては非常に魅力的な制度と言えるでしょう。
テスト事業として独自のポジションを確立している
こちらは会社の評判ですが、株式会社SHIFTはテストや品質保証に特化することで、その分野で独自のポジションを築いています。
ソフトウェア開発のプロセスにおいてテスト実行業務の重要性は高まっており、SHIFTはこのニーズに応えています。また、実際に業績も好調に推移しているため、社員にとっての安心感にも繋がっているようです。
テスト業務に関しては、短期間で効率的に高品質なテスト設計を行うノウハウがあり、クライアントからの評価も高いです。
SHIFTはテスト領域での豊富な経験と実績を持ち、その知識を体系的に整理し、社員に広く共有しています。そうした状況が、社員の安心感やモチベーションに繋がっています。
男女問わず活躍できる制度が充実している
男女問わず活躍できる制度が整っていることについても、多くの社員から好評です。評価システムは公平で、女性エンジニアも含め、社員一人ひとりのスキルと実績が正当に評価される体制があります。
まだまだ、女性社員の比率は多くありません。それでも、女性がリーダーや管理職として活躍している例も少なくありません。また、生理休暇のような女性特有のニーズに対応する制度も整えられており、働きやすい環境が提供されています。
さらに、会社は女性エンジニアの採用に力を入れており、広報や人事などの部署では女性の活躍が目立つ傾向にあります。育児休暇や時短勤務など、ライフステージが変わっても継続して働けるサポートも充実しています。
このように、現在はまだ男女比に偏りはあるものの、性別に関係なくすべての社員が自分の能力を最大限に活かせるよう、環境づくりに取り組んでいます。このような公平かつ包括的な取り組みが、男女問わず社員にとって活躍の場を提供しているのです。
株式会社SHIFTで活躍できる人の特徴
株式会社SHIFTでは、さまざまな背景を持つ人たちがそれぞれの能力を発揮し、活躍しています。特に、ここで成功を収めている人にはいくつかの共通点が見られます。
まず、自主性と責任感が強い人です。SHIFTでは、自ら新しいことに挑戦し、積極的に学ぶ姿勢を評価します。体育会系のノリもあり、チームやプロジェクトの成功にコミットする意欲がある人は、特に高く評価されます。
また、学ぶ意欲が高い人も株式会社SHIFTでは活躍しやすい傾向にあります。それは、独自の検定制度にも現れています。技術や市場は常に変化しており、新しい知識を積極的に吸収し、それを仕事に活かすことができる人は、常に一歩先を行くことができます。
これらの特徴を持つ人は、株式会社SHIFTでのキャリアを通じて、自己実現を果たすことができるでしょう。自分の能力を最大限に発揮し、仕事を通じて成長したいと考える女性にとって、SHIFTは魅力的な職場と言えます。
株式会社SHIFTで活躍するのが難しい人の特徴
株式会社SHIFTで活躍できる人がいる一方、社風や業務内容に馴染めず、活躍が難しい人もいます。
まず、変化に対応する柔軟性がない人は活躍しにくい傾向にあります。SHIFTは常に変化しており、新しい技術や方法論を取り入れることが多いです。これに適応できない人は、成長の機会を逃す可能性が高いです。
次に、自己主導で行動できない人も活躍が難しいでしょう。SHIFTでは個々の裁量が大きく、自分で考え行動することが求められます。指示待ちの姿勢では、チャンスを活かせず、成果も出しにくいです。
また、チームワークを大切にしない人も活躍しにくいです。多職種のメンバーと協力してプロジェクトを進めることが多いため、協調性がなければチーム内での立場が難しくなります。
これらの特徴を持つ人は、SHIFTでの活躍が難しいかもしれません。しかし、これらの点に気をつけ、改善する努力をすれば、誰もが成功のチャンスをつかむことができる環境です。自己反省と改善を続けることが、SHIFTでの活躍への鍵となるでしょう。
まとめ
株式会社SHIFTは、ソフトウェアの品質保証・テスト事業で独自の地位を確立している企業です。
社員の自主性を尊重する風土があり、自ら学び、成長を目指す人には適した環境が提供されています。また、男女問わず活躍できる制度が整っている点も評価されています。
一方で、指示待ちの姿勢や変化に対応できない人にとっては厳しい面もあると言えます。また、賞与が期待できないなどのネガティブな意見もあるため、個々の価値観によって評価が分かれる企業と言えるでしょう。