光通信はやばいって本当?ブラック企業の代名詞と言われた会社の今とは?

昔から、ブラック企業の代名詞とも言われることが多い株式光通信。調べるほどに悪い評判やエピソードが次々に出てくる会社ですが、今でも状況は同じなのか、気になりますよね。

また、悪い評判だけではなく良い評判はないのか、ネガティブな意見が多い中で、なぜ大企業としての地位を維持し続けているのかも気になるところでしょう。

そこで、そもそも株式会社光通信とはどのような会社なのか、そして昔と今でどのように変化しているのかを紹介します。

今もなおブラック企業の片鱗を見せているのか、もしくは今はホワイト企業に生まれ変わっているのか、それらがわかりますよ。

株式会社光通信は何の会社?事業内容は?

会社名株式会社光通信
主な事業インターネット回線・電力・宅配水・保険等の販売事業
本社所在地東京都豊島区西池袋一丁目4-10 光ウエストゲートビル
公式ホームページhttps://www.hikari.co.jp/

光通信は、1988年に設立された企業です。携帯電話販売の代理店としてスタートし、その後、多岐にわたる事業を展開してきました。

現在は、通信回線サービス、宅配水、電力、保険、OA機器など、幅広い商品とサービスを提供しています。特に、OA機器の販売では国内トップクラスの実績を持っています。

光通信の事業内容は多岐にわたりますが、その中心は「ストック事業」です。これは、商品やサービスの販売後も、使用料に応じて継続的な収入が得られるビジネスモデルを指します。

たとえば、宅配水事業では、2015年の本格参入以来、顧客数が増加し続けています。また、医療保険の販売も重要な事業の一つで、コールセンターを通じて提供されています。

JPXプライム150という新しい株価指数の一つに選ばれており、その収益性が高く評価されています。

株式会社光通信は何がやばい?ブラックの代名詞とも言われる5つの理由

光通信はやばい、とはよく言われることですが、実際には何がどうやばいのか、あまりよく知らないという方もいるでしょう。

そこで、光通信のやばい評判について、特に多い5つの内容を紹介します。ブラック企業の代名詞とも言われたその評判を、ぜひご覧ください。

営業ノルマが異常に厳しい

光通信は、営業ノルマの厳しさで知られています。

基本的にゴリゴリの営業会社でノルマが高いため、社員は数字を追う日々を送ります。成約数に応じて給与が上がるシステムですが、多くの社員にとってノルマを達成するのは難しいという評判もあります。

過去には「目標を達成するまで帰れない」という厳しい環境がありました。一方で、光通信は実力主義の会社でもあり、ノルマを達成できれば昇給や昇進のチャンスがあります。

みなし残業が多く労働時間が長い

ノルマが厳しいことから、必然的に残業が長くなりがちなのも、光通信がやばいと言われる理由です。ただし、それも過去の話になりつつあるようです。

かつて、光通信は特に営業部門で残業が多く、ワークライフバランスが悪かったとされています。

ですが、法令やコンプライアンスの遵守、働き方改革の影響により、労働時間は短くなってきています。光通信の公式データによると、月間平均残業時間は2021年度に16時間、2022年度に13時間と減少しています。これは、管理職を除く正社員のデータです。

一方で、営業部門ではまだ早く帰ることが難しい状況があります。みなし残業が当たり前の環境で、45時間以上の残業が禁止されているものの、実際の労働時間はそれ以上になることもある、という口コミもあります。

ただし、中には「もっと体育会のノリかと思ってた」「思っていたよりは厳しくなかった」という声も聞かれます。

現在はコンプライアンスを重視し、長時間の残業を避ける方針に変わっています。

研修合宿や社訓があまりにハード

株式会社光通信の研修合宿も「やばい」と言われる理由の一つです。この合宿では、社訓を大声で叫ぶことや長距離マラソンをするなど、肉体的にも精神的にも厳しい環境に身をおかれます。

また、会社の理念や歴史についてのビデオも見せられたり、チームメンバー同士でお互いの悪い点を指摘し合う時間もあったようです。

しかし、光通信の合宿は今では以前ほど厳しくないとされています。最近はマイルドな合宿が多く、昔のような過酷な環境は改善されているとのことです。

こうした変化は、時代の流れと共に企業文化も変わることの一例と言えるでしょう。

激詰めやパワハラがあると言われている

激詰めやパワハラの文化があったことも、光通信のやばさを物語るエピソードの一つです。

営業ノルマを達成できない場合やミスを犯した際には、人格否定や暴言も含まれるほどの厳しい叱責を受ける「激詰め」が行われていたようです。そのため、心を病む社員もいたとされます。

また、パワハラ行為として、怒鳴りつける、胸倉をつかむ、物を投げるなどの行為があったという評判もあります。業務においては体育会系の雰囲気が強く、厳しい言葉使いや厳しい叱責が頻繁にあったそうです。

ただし、最近の情報によると、光通信ではこのような「激詰め」文化がなくなり、社内の雰囲気がマイルドになっているようです。

企業文化も時代の流れに沿って変化し、パワハラ要素が減少しているという声もあります。このように、光通信では過去の厳しい環境から徐々に改善が進んでいる様子が伺えます。

反社とのつながりは?過去の不祥事や事件

光通信について調べる人は「反社」というワードも共に目にすることがあるでしょう。これだけ厳しい環境だと、まるで反社のようだという感想を持つ人がいても仕方ありません。

ですが、光通信は決して反社会組織ではありません。そこは安心して良いでしょう。

ただし、過去に不祥事や事件は起きています。そして、それが光通信のイメージを落とした理由の一つとなっています。

特に有名なのが、架空契約の問題です。これは、2000年に発覚した大規模な不正行為です。

この問題では、光通信とそのグループ会社が架空の契約を作成し、その数を実際よりも多く見せかけることで、業績を水増ししていたことが明らかになりました。

この行為は会社の業績を良く見せるために行われ、投資家や市場を欺く目的がありました。

そして不正行為が発覚した結果、光通信は大きな信用失墜を経験しました。不正が明らかになった後、株価は大幅に下落し、企業イメージにも大きなダメージを受けました。

それだけではなく日本のビジネス界全体に波紋を広げ、ネットバブルが弾ける原因になったとも言われています。

この事件は、企業のガバナンスや透明性の重要性が再認識される契機となりました。

株式会社光通信の評判がいい意味でもやばいと言われる3つの理由

悪い意味でやばいと言われることが多い光通信ですが、実は良い意味でもやばいと言われることがあります。そして、実は光回線があっている人も少なくありません。

ここからは、良い意味でやばい光通信の実情についても紹介します。

光通信出身の社長や経営者が多い

光通信が「やばい」と言われる一つの理由は、多くの社長や経営者を輩出していることです。

この会社は、営業スキルを磨く場として知られており、そのスキルが起業や独立に大きく役立っています。光通信出身の著名な経営者には、UUUMの鎌田和樹氏やビジョンの佐藤健一氏などがいます。

これらの経営者は、光通信での経験を生かして、自らのビジネスを成功に導いています。光通信では、営業力だけでなく、経営に必要なスキルも身につけることができるため、退職後に起業する人が多いのです。

実際、光通信には独立支援制度があり、部長クラスになると最大1億円の出資支援を受けられる場合もあります。このような制度は、独立を目指す社員にとって大きな後押しとなっています。

2022年9月30日時点で、光通信からは72名の経営者が輩出されているとのことです。この事実は、光通信が経営者育成において優れた環境を提供していることを示しています。

光通信出身者が多くの分野で活躍しているのは、同社の強力な営業教育と独立支援の成果と言えるでしょう。

完全実力主義なので出世がしやすい

完全な実力主義で出世がしやすく、そして稼ぎやすいのも「やばい」と言われる理由の一つです。

光通信では、年齢に関係なく結果を出せば昇進のチャンスがあります。実際に、努力して成果を上げた人は、若くして課長や事業部長になっているケースも多いです。

そして、売り上げによってインセンティブが得られるため、成果を出せば出すほど収入を増やすことが可能です。

例えば、毎月の目標達成が難しいとされている中でも、優秀な営業マンならば100万円を超える月収も夢ではありません。これは、実力主義の職場環境で活躍する人にとって、非常に魅力的でしょう。

さらに3ヶ月でサブマネージャーに昇進する人もいるなど、早い段階でのキャリアアップが可能です。

このような実力主義の社風が、光通信が高く評価される理由の一つと言えるでしょう。

利益水準が高く業績が安定している

最後に、安定して高い利益を上げ続けていることも、「やばい」と言われる理由です。ビジネスモデルとして、非常に優れているのです。

光通信の業績を見ると、売上収益は5,000億円を超えています。これは多様な業種にわたるストック事業の展開によるものです。

ストック事業とは、契約後に顧客から毎月支払われる基本契約料金や使用料金、保険料から得られる収入のことです。これらの収益源は安定しており、光通信に持続的な利益をもたらしています。

さらに、光通信では新規営業による利益拡大も重要です。そのため、営業力の底上げに力を入れています。厳しい営業研修やサポートを通じて、社員の能力を高め、ストック利益をさらに増やしているのです。

このビジネスモデルは、社長自らが考案し、長期的な視点で作られています。市場での競争を避けつつ、解約率を低く保ち、成長性や将来性に優れた事業を展開しています。

光通信のこのような安定した収益性が、高く評価されている理由の一つと言えるでしょう。

現在の光通信の評判は?意外とギャップがある?

以前はブラック企業の代名詞のような存在だった光通信。ですが、ここまでにも紹介してきた通り、昔に比べるとそうした印象や評判は薄れてきているようです。

そこで、光通信の現在の評判や、入社前後で感じた社内のギャップについてもご紹介します。

まず、入社前はゴリゴリの営業を想像している人も多いですが、実際はBtoBの代理店営業やアライアンス営業のような、より一般的な営業スタイルが主流になっているようです。

また、実際に働いてみると想像していたよりも働きやすい環境だったという口コミもあります。新卒で入社し、光通信に入ってよかったという口コミも見られるほどです。また、自由度が高く、ノルマさえ達成すれば細かいことを言われない部署もあります。

ただし、マニュアルは少なく、自分から学ぶ姿勢が求められます。また、入社前の研修については、今も厳しいという評判が多くあります。そのため、研修が一番辛かったという口コミも見られます。

全体的にみて、営業会社としての厳しさは今も残っているものの、自ら行動できる人にとっては活躍しやすい環境と言えるでしょう。

株式会社光通信に向いている人は?

良い評判も悪い評判もある光通信ですが、それらを踏まえてどのような人に向いているのか、自分にはあっているのか、悩みますよね。

ここでは、どのような人が株式会社光通信に向いているのか、紹介します。

自分のメンタルを鍛えたい人

まず、株式会社光通信に向いているのは、メンタル・体力がタフである人、もしくはメンタルを鍛えたい人が挙げられます。

以前に比べれば穏やかになったとはいえ、体育会系の基本的なノリは残っていると言われます。

特に営業職は、体力的にも精神的にもタフであることが求められます。例えば、新規開拓営業では、顧客の都合に合わせて動き回り、訪問が無駄足になることも少なくありません。こうした状況で、気持ちをすぐに切り替えられる強いメンタルが必要です。

また、外勤が基本であり、雨の日も暑い日も関係なく、お客様の元へ足を運ぶことが一般的です。

さらに、営業職は「断られるのが仕事」とも言われるほど、拒否されることも多く、それでも前向きに取り組める性格がある人が向いています。

そして、そうしたハードルを乗り越えて成果を出していくと、他の企業ではなかなか難しいような収入・出世といったリターンを得ることができます。

チャレンジ精神とメンタルの強さを持つ人にとっては、自身の成長につながる環境と言えるでしょう。

実力主義の世界でのしあがりたい人

実力主義の環境の中でのしあがりたいと思っている人にも、光通信は向いています。

光通信では、年齢に関係なく実力を示せば給料が上がり、若くして管理職に就くことも可能です。30代で課長、40代で事業部長になる例も多く、実力主義の下でのキャリアアップが現実的です。

結果を出せば出すほど、報酬やキャリアでしっかりと評価されるのが光通信の特徴。だからこそ、どんどん結果を残して出世したい人にとって、光通信は非常に魅力的な職場環境と言えるでしょう。

自分の成果が直接評価されることを望む人には、光通信がぴったりの選択肢です。

将来は経営者・社長になりたい人

将来、経営者や社長になりたいと考えている人も、光通信は最適な場所です。

元々、営業は成果を追い求める職種であり、かつ経営者と話をすることが多いので、独立してから求められるスキルや経験を積みやすい仕事です。

また、独立するとメンタル的なタフさを求められる場面が何度も訪れます。そんな時に、光通信でメンタルの強さや乗り越え方を学んでおくと、短いスパンで乗り越えることができるようになります。

さらに、光通信では多くの成功した経営者を輩出しています。これは、同社が経営に関する深い知識と実践的なスキルを身につける場であることを示しています。

このように、経営者や社長を目指す人にとって、光通信は理想的なステップとなるでしょう。

株式会社光通信に向いていない人は?

株式会社光通信に向いていない人の特徴は、ワークライフバランスを重視する人や、高いプレッシャーやノルマに対して抵抗感を持つ人です。

以前に比べれば落ち着いているとはいえ、光通信は労働時間やプレッシャーが増加する可能性が高いです。そのため、仕事とプライベートのバランスを大切にしたい人には不向きといえるでしょう。また、営業や競争が苦手な人も難しいと言えます。

また、営業活動では顧客への提案や拒否されることへの耐性が必要です。拒否されたり、冷たい態度を取られたりすることも多いため、粘り強さが求められます。

そのため、断られることにショックを受けやすい人や、新しい提案に抵抗感を持つ人は、営業職には不向きです。

さらに、ノルマを達成することに対するプレッシャーを楽しむことができない人も、営業職では苦労する可能性が高いです。良い成績を出すほどノルマが上がる仕組みで、成長するほど高いノルマに追いつめられることを苦痛に感じる人には不向きかもしれません。

光通信はハイペースで結果を求められる実力主義の会社です。このため、仕事と私生活のバランスや、営業のプレッシャーに対応できるかが重要な要素となります。

仕事に対する高いモチベーションや精神的な強さがない場合、光通信は難しい職場環境となるでしょう。

まとめ

光通信はやばい、ブラックという評判は、今となっては古い評判・評価と言えます。それでも、営業がメインという企業柄、メンタルの強さや体育会系の雰囲気は避けられません。

ですが、それを乗り越えた時に得られる収入や地位は、他の企業に比べると高いものがあると言えます。

良くも悪くも人を選ぶ企業ですが、合う人にとってはこれ以上ない職場とも言えます。

まずは、本当に自分にあっているのかを考えた上で、チャレンジするのが大切ですよ。