BIPROGY株式会社は、日本の大手ITサービス企業で、1958年に設立された歴史ある企業です。クラウドやアウトソーシングなどのサービスビジネスの販売・賃貸、ソフトウェアの開発など、幅広いITソリューションを提供しています。
近年、働き方の改善取り組みがおこなわれており、テレワークの導入や有給休暇の取得推進など、働きやすい環境づくりに力を入れています。
しかし、従来の文化からの脱却を図っているものの、組織構造や社内ルールが古いという声もあがっていました。
そこで、今回はBIPROGY株式会社の実際の評判を紹介し、社内環境や風通しの良さ、女性が活躍しやすい職場かどうかを検証していきます。BIPROGY株式会社がどんな人に向いているのかもわかるので、ぜひ参考にしてみてください。
BIPROGY株式会社(旧日本ユニシス)とはどんな会社?事業内容は?
社名 | BIPROGY株式会社 |
主な事業 | ・クラウドやアウトソーシングなどのサービスビジネス ・コンピュータシステムやネットワークシステムの販売・賃貸 ・ソフトウェアの開発・販売および各種システムサービス |
本社所在地 | 東京都江東区豊洲1-1-1 |
資本金 | 54億8,317万円 |
代表者名 | 齊藤 昇 |
公式ホームページ | https://www.biprogy.com/ |
BIPROGY株式会社は、日本の大手ITサービス企業で、幅広いITソリューションを提供しています。
金融、製造、流通、官公庁などの業界に顧客基盤を持ち、IT戦略のコンサルティングから運用管理・保守までの一貫したサービスを提供しています。
60年以上の豊富な経験と実績をもとに、業種・業態の垣根を越えて企業をつなぐビジネスエコシステムの中核となっているでしょう。「Vision2030」を掲げ、社会変化に対する先見性とICTを核としたテクノロジーを活用し、新しい価値の創造と社会課題の解決に取り組んでいます。
また、人材育成にも注力しており、社員の専門性向上と多様性の尊重を重視しています。
BIPROGY株式会社が日本ユニシスから社名変更したのはなぜ?
BIPROGY株式会社は、2022年4月に34年間使用していた日本ユニシスから社名を変更しました。ユニシスというブランド名が海外での使用に制限があった点と、従来の”IT会社”や日本国内という枠にとらわれるイメージからの脱却を図るためでした。
新社名「BIPROGY」は、光の7色の頭文字を用いた造語で、多様なパートナーや人々の力を結集し、社会に新たな道を照らすという意味が込められています。
平岡昭良社長は、世界で唯一無二のブランドを目指す思いから、長い歴史を持つ日本ユニシスの名を変更する決断をしたと説明しています。
BIPROGY株式会社で起きた不祥事って?
BIPROGY株式会社は、2022年6月に不祥事を起こしています。子会社が兵庫県尼崎市から受託した住民税非課税世帯等への臨時特別給付金事業において、約46万人分の個人情報を含むUSBメモリーを紛失する事態が発生しました。
氏名、生年月日、住所などの個人情報が流出する可能性があり、社会的に大きな問題となりました。幸いにも、紛失から数日後にUSBメモリーは発見されましたが、情報セキュリティ対策の不備が明らかになったでしょう。
BIPROGYは本事案を受けて、情報セキュリティ対策の三大原則「お客様の情報には直接触らない」「可搬メディアは使用しない」「情報は限定した場所から持ち出さない」の徹底を図り、再発防止に努めています。
また、第三者委員会を設置し、原因究明と再発防止策の検討をおこないました。
BIPROGY株式会社の評判が悪すぎてやばい?やめとけと言われる5つの理由
BIPROGY株式会社は、労働時間が長すぎるというという口コミが目立ちます。それ以外にもさまざまな理由から「やめとけ」という人が多いようです。特に次のような理由から「やめとけ」といっている人が多くなっています。
- 配置されるとキャリアチェンジが難しい
- 慢性的な残業が多く、持ち帰りの仕事もある
- 若手の給料とボーナスが少ない
- 福利厚生が削られ、モチベーションが低い社員が多い
- 女性社員のキャリア形成と昇進が難しい
上記のように、キャリア形成や給料などといった理由からBIPROGY株式会社で働くことに対して「やめとけ」と口コミを書く人が多いです。ここからはそれぞれの理由について、詳しい内容を紹介します。
一度、配置されるとキャリアチェンジが難しい
一度、配置されると、部署間の移動や職種変更が困難な社風があるようです。
システムエンジニアとして物流系のキャリアを歩んでいた方は、より幅広い業種での経験を望んでいましたが、その実現は難しかったようです。特定の部署や業務に固定されがちな環境では、新しいスキルの習得や多様な経験を積む機会が限られてしまいます。
また、営業職への転向や新規案件の獲得など、社内でのキャリアチェンジを模索しましたが、それも叶わなかったと述べられていました。
キャリアアップや新たな挑戦を求める社員にとって、転職が唯一の選択肢となってしまう可能性があります。
社員の成長意欲に応えられない環境は、モチベーションの低下や人材流出につながりかねません。企業にとっては、社員のキャリア希望に柔軟に対応できる仕組みづくりが、組織の活性化と優秀な人材の確保につながる重要な課題となるでしょう。
慢性的な残業が多く、持ち帰りの仕事も多い
部署によって業務量や働き方に大きな差があるようです。個人商店の部署に配属された社員は、ノルマ達成のために慢性的な残業や持ち帰り仕事が多発していたことが報告されています。
この状況は社員の健康と生産性に悪影響を及ぼし、体調を崩しながら仕事をこなさざるを得なくなる事態に陥っていました。
会社全体の制度は整っているにもかかわらず、配属部署によって別会社と思えるほど風土が異なる点も指摘されています。
他部署の同期の話を聞くたびにホワイトな環境を羨ましく思いつつも、自分の置かれた状況に対して無力感を感じていたようです。
最終的に評価方法が社内政治に左右されるという認識に至り、モチベーションが完全に失われたそうです。
若手の給料とボーナスが少ない
ボーナスと給料が低水準であるのが指摘されており、多くの社員が不満を抱えている状況が見受けられます。
会社の方針として、ボーナスを少し引き上げる余地があるにもかかわらず、現状維持の傾向が強いようです。
給与面での不満は、優秀な人材の流出リスクを高める要因となっており、他の待遇の良い会社へ転職を考える若手社員が増加しているとの報告があります。
BIPROGYは社員に優しい会社として知られていますが、その一方で業績に貢献度の低い高齢社員が多く在籍しているのも指摘されています。この状況が、若手社員の給与やボーナスに影響を与えている可能性があります。会社全体の人件費が固定化され、若手への還元が難しくなっているのかもしれません。
福利厚生が削られ、モチベーションが低い社員が多い
福利厚生制度の段階的な削減と給与面での不満が、社員のモチベーション低下につながっている様子が伺えます。
入社時に比べて福利厚生制度が徐々に縮小されており、職場の士気低下の一因となっているようです。
給与面においても、昇給が難しい制度が採用されているため、大幅な給与増が見込めないことがモチベーション低下に拍車をかけています。
社員にとって、努力や成果が評価され、報酬に反映されにくい環境であると感じられているようです。
この状況は特に若手社員に影響を与えており、転職を考える社員が目立つようになっています。中堅から若手社員の割合が低下しているという指摘もあり、会社の将来を担う人材の流出が懸念されます。
女性社員の昇進・昇格が難しい
女性社員の昇進・昇格に課題があるようです。管理職に就く女性が少ない状況が報告されています。女性社員にとってロールモデルや目標となる人物が身近におらず、キャリアパスが見えづらい環境といえるでしょう。
ただし、産休・育休の取得はしやすいそうです。休みはとりやすいものの責任ある仕事は任せてもらえないといった声も見受けられます。
また、大規模な案件だと10人いたら1人だけ女性と、まだ責任ある仕事を女性には任せてもらえない可能性があります。
BIPROGY株式会社の良い評判は?
BIPROGY株式会社には悪い評判もありますが、良い評判も多く見受けられます。主に評価されているのは以下の5つです。
- 大手のお客様が多く、大きな仕事に携われる
- 居心地のいい会社といわれている
- 出産・育児休暇を取得しやすい
- 人柄がいい人が多い
- 年功序列と成果報酬でバランスのとれた働き方
仕事でガツガツ成果を上げて昇進したい人にとっては「働きにくい」と感じる人も多いのですが、昇進や昇格を気にしない人にとっては働きやすいかと思います。
ここでは、株式会社クニエの良い評判について詳しく解説します。
大手のお客様が多く、大きな仕事に携われる
主に大企業を顧客とし、大規模なシステムインテグレーション(SI)プロジェクトを中心に事業を展開しています。社員は重要な仕事を担当する機会が多く、キャリア形成に有利な環境です。
大規模プロジェクトでは、複数のパートナー企業のマネジメントや顧客折衝が求められるため、コミュニケーション能力や調整力に長けた人材が活躍しやすい職場です。
一方で、技術志向の強い人や個人プレーヤー型の人には向かない可能性があります。
大手との取引が多いため、規模の大きな仕事に携わる機会は豊富ですが、それに伴う責任やプレッシャーも大きくなります。
居心地のいい会社といわれている
リストラを行わない方針を堅持し、長期的な雇用の安定性を提供しています。社員は将来の不安を感じることなく、現在の仕事に集中できる環境が整っています。
社内の人間関係は良好です。部署内でのイベントや集まりが頻繁に開催され、社員間の交流が活発です。
お花見やバーベキューなどの行事を通じて、仕事以外での絆も深められる機会が豊富にあります。これらの取り組みにより、チームワークの向上や、働きやすい雰囲気の醸成に成功しています。
このような環境は、長期的なキャリア形成を望む人や、ワークライフバランスを重視する人にとってよいでしょう。
出産・育児休暇を取得しやすい
女性が働きやすい環境を整えている企業として評価されています。出産・育児休暇の取得のしやすさです。多くの社員が実際に取得しており、会社全体で制度の利用を後押しする雰囲気があります。
さらに、育休後の復帰プロセスも社員の希望に沿った形で進められることが多く、キャリアの継続がしやすい環境が整っています。長期的なキャリア形成と家庭生活の両立が可能でしょう。
また、いわゆる「お茶出し」などの業務も要求されず、専門性を活かした仕事に集中できる環境が整っています。
人柄がいい人が多い
社員の人柄の良さが際立つ企業として知られています。多くの入社者が「人が良い」という評判を聞いて入社を決めており、実際に働き始めてからもその評判通りの環境を実感しているようです。
社内の雰囲気は協力的で、同僚や上司とのコミュニケーションがスムーズにおこなえる環境が整っています。新入社員や転職者でも比較的早く職場に馴染め、働きやすさを感じられる職場でしょう。
また、BIPROGYは長い歴史と実績から、業界内での信頼も厚く、プライム案件を多く扱っています。大規模で重要なプロジェクトにかかわれ、社員は高い達成感と成長の機会を得られるでしょう。
ただし、部署によって雰囲気に差があることも認識されており、配属先によって経験が異なる可能性があります。
年功序列と成果報酬でバランスのとれた働き方
従業員の成長とモチベーション向上を重視した評価制度を採用しています。約10年前に大幅な見直しがおこなわれ、その後も微調整を重ねてきました。
日本の伝統的な年功序列の要素を残しつつ、実力や結果も重視するバランスの取れたアプローチを採用しています。
年功序列の要素があることで、経験を積んだ社員の知識や技術が適切に評価される一方、成果主義の導入により若手社員も努力次第で評価されるでしょう。
この balanced approach は、社員の安定感とモチベーション向上の両立を実現し、長期的なキャリア形成を支援する環境を提供しています。
BIPROGY株式会社が向いている人
BIPROGY株式会社は、システムインテグレーションや各種ITサービスを提供する大手企業です。長い歴史と実績を持ち、安定性と技術力を兼ね備えた会社として知られています。そんなBIPROGY株式会社は、次のような人に向いている企業です。
- のんびり仕事をしたい人
- 人間関係に悩みたくない人
- 育児と両立して働ける職場を探している人
ここからは、具体的にどのような人に向いているのかを紹介していきます。
のんびり仕事をしたい人
社員の長期的な成長と安定を重視する企業文化を持っています。急激な成果を求めるのではなく、じっくりと経験を積み、スキルを磨いていく環境が整っています。
評価制度も年功序列と成果主義のバランスが取れており、過度なプレッシャーを感じなく働けるでしょう。
また、リストラをおこなわれない方針を持っているため、雇用の安定性も高く、長期的な視点でキャリアを築けます。
大規模プロジェクトを多く手がけているため、自分のペースで着実に仕事を進めたい人や、急激な変化よりも安定した環境を好む人におすすめできるでしょう。
人間関係に悩みたくない人
BIPROGYは、社員の人柄の良さが特徴の一つとしてあげられます。多くの社員が「人が良い」という評判を聞いて入社を決めており、実際に働き始めてからもその評価は変わらないようです。
社内の雰囲気は協力的で、同僚や上司とのコミュニケーションがスムーズにおこなえる環境が整っています。
また、部署内のイベントや集まりが盛んにおこなわれており、仕事以外での交流も活発です。人間関係のストレスを最小限に抑えたい人にとって魅力的でしょう。
育児と両立して働ける職場を探している人
育児との両立をサポートする制度が充実しています。出産・育児休暇の取得がしやすく、多くの社員が実際に利用しています。
育休後の復帰プロセスも社員の希望に沿った形で進められ、キャリアの継続がしやすい環境でしょう。また、時短勤務制度やリモートワークなど、柔軟な働き方のオプションも用意されています。
技術職の現場でも性別による差別はほとんどなく、育児中でもキャリアを継続できる環境が整っているため、長期的なキャリア形成と家庭生活の両立を目指す人におすすめな職場といえるでしょう。
BIPROGY株式会社が向いていない人
BIPROGY株式会社は、ITサービス業界で長年の実績を持つ大手企業ですが、全ての人に向いている職場環境とは限りません。
自己主導型の学習や成長に消極的な人にも向いていないでしょう。BIPROGYは社員の専門性向上を重視しており、自ら学び続ける姿勢が求められます。
また、大規模な組織での業務に不向きな人や、複雑な社内ルールに適応するのが苦手な人にとっては、BIPROGYの組織構造や業務プロセスが負担になる可能性があります。
最後に、ワークライフバランスを重視し、残業や休日出勤を極力避けたい人にはおすすめできないでしょう。プロジェクトの状況によっては、長時間労働が発生する可能性もあります。
まとめ
BIPROGY株式会社は、日本の大手ITサービス企業です。システムインテグレーション、クラウドコンピューティング、アウトソーシングなど、幅広いITソリューションを提供しています。
大規模な組織での業務や複雑な社内ルールに適応するのが苦手な人、顧客との直接的なコミュニケーションが苦手な人にも向いていない可能性があります。
BIPROGY株式会社は、のんびりと仕事をしたい人や、人間関係に悩みたくない人に向いてるでしょう。社内の雰囲気は協力的で、同僚や上司とのコミュニケーションがスムーズにできる環境が整っています。
将来のビジョンや目的がはっきりしている人、安定した環境で長期的なキャリア形成を目指す人は、ぜひBIPROGY株式会社でのキャリアアップを検討してみてはいかがでしょうか。